アイドルの常識は『WACK』が壊す。「BiS」「BiSH」などを手掛ける音楽プロダクションに迫る
筆者はHIP-HOPやEDMなど様々なジャンルの音楽を嗜んでいるが、中高の頃にバンドをやっていた影響もあり、メロコアを好んで聴く傾向にある。
それもあって、今までアイドル文化やアイドルがリリースした楽曲には興味が向かなかった。どうしても”売れ線をひた走るポップソング”という印象が消えなかったからだ。
しかし、その考えはGANG PARADEの『BREAKING THE ROAD』という楽曲によって、一瞬で覆された。
何コレ、エモすぎる。最近のアイドルってこんな感じなのか?
いや、決してそうではなかった。これはGANG PARADEが所属している音楽プロダクション『WACK』が打ちだした新たなアイドルプロデュースの形であることが分かった。
今では『WACK』そのものと、WACKに所属しているアイドルユニット『BiSH』『BiS』『GANG PARADE』『EMPiRE』の虜になってしまったので、この素晴らしさをぜひ読者の皆様にも共有したい。
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WACKとは
『WACK』とは、渡辺淳之介氏が設立した音楽プロダクション。現在は『BiS』『BiSH』『GANG PARADE』『EMPiRE』の4ユニット、そして渡辺氏と大学時代から深い仲であり、音楽プロデューサーとして4ユニットの楽曲を手掛ける『松隈ケンタ』が所属している。
わたなべ(Watanabe) あーてぃすちっく(Artistic) くりえいてぃぶ(Creative) かぶしきがいしゃ(KK) の頭文字を取り、WACKと命名した。
独特なプロモーションを見せるWACK
WACKは、基本的に過激なプロデュースを行っている印象だ。過去に手掛けていた初代BiSでは、全裸(のように見える)PV撮影、水着でダイブする過激なライブなどを行っていたようだ。またそれに応えるファンにも過激な行動が多く見られたという。
現在でも100kmマラソンやデスソース入りカレー試食などのとんでもない企画が行われている。これについて渡辺氏は「女の子が走りまくってへたっている姿や、辛いものを食べてヒーヒー言ってる姿が好き」と語っている。「そこまでやるの?」と感じつつ、楽しめる絶妙な塩梅でアイドルの常識を覆すプロモーションが見られるのだ。
アーティスト名などの文字列、特にアルファベットの i を必ず小文字で記載するなど、ロックカルチャーへの影響が強く出ている。渡辺氏自身のファッションもスケーターを想起させるもので、所属ユニットが展開するグッズにもパンクロックバンドやスケーターブランドのオマージュが多くみられる。
筆者自身、アイドルに興味が向いていなかったはずの初代『BiS』が活動していた時期に「BiSはヤバいアイドルだ」と何となく印象づいていることから、以前から絶えず話題を生んでいたのだろう。
これまでのWACKの歴史
ここで、『WACK』が辿ってきた歴史を軽くまとめる。筆者の浅い知識ではあるが、ある程度は噛み砕いていると思う。
渡辺氏は、学生の時にバンド活動をしており、高校2年生のときに中退する。当時はバンドでデビューできる自信があったとのこと。しかしバンドの解散をキッカケに音楽業界への就職を考え、学歴の必要性を感じて早稲田大学政治経済学部に入学する。
卒業後にはつばさレコーズに入社し、アイドルグループ『BiS』を手掛けていたが、2014年7月に解散。その後2014年8月に音楽プロダクション『WACK』を設立し、2015年1月には「BiSをもう一度始める」と『BiSH』の始動を宣言した。
BiS解散ライブに発表・結成された『プラニメ』は、2度の改名を経て2016年6月に『GANG PARADE』に。そして2016年11月にはBiSHの前身である『BiS』も復活。
そして2017年3月、『BiS』『BiSH』『GANG PARADE』合同オーディションが実施される。このオーディションは現在も動画サイトにて視聴できるが、未来のアイドルを選抜するとは思えないほど過激であることに衝撃を受ける。WACKオーディションについては後述する。
最終日に行われたフリーイベント「WACK EXHiBiTiON」では、3グループのライブ後にオーディション結果が発表され、BiSに新メンバーが2名加入。また、アヤ・エイトプリンス(BiS)とカミヤサキ(GANG PARADE)の事務所内でのレンタルトレードという異例の発表も。
同時に『WACK』と『エイベックス・エンタテインメント』による新プロジェクト「Project aW」の立ち上げを発表。翌月にはProject aWによる新グループ『EMPiRE』がお披露目となった。この時点で、現在活動している4アイドルグループが揃うこととなる。
2017年10月に『BiS』『BiSH』『GANG PARADE』3グループから渡辺氏の独断と偏見で選んだ選抜ユニット『SAiNT SEX』を結成し、楽曲『WACK is FXXK』をリリースする。
また今年3月には、アヤ・エイトプリンス(BiS)とカミヤサキ(GANG PARADE)のレンタルトレードを解除。そして『BiS』『BiSH』『GANG PARADE』『EMPiRE』4ユニットの合同オーディションが開催された。
その結果、EMPiREに新メンバー2名加入、GANG PARADEに新メンバー2名加入、BiSに新メンバー5名が加入。またEMPiREの既存メンバーであったYUiNA EMPiREは、BiSに完全移籍。さらに、BiSは2チームに分かれるという波乱の結末となった。
この発表をもって2チームに分かれる『BiS』だが、歌う楽曲は完全に同じ。しかし音源はチーム別でリリース、つまり新しい楽曲が出ると『BiS1st』と『BiS2nd』名義でCDが2種類発売されるという。同事務所内で高め合え、という意味合いなのだろうか。
ざっとWACKの歴史を振り返ってみたが、ファンを惹きつける斬新なプロモーションが随所に見られるのが、WACKを束ねる渡辺氏の実力と言えるのではないか。
楽曲はアイドルらしからぬロック調
冒頭でも軽く触れたが、筆者はアイドルの楽曲と言えばポップなものが主流だと思っている。
しかしWACKに所属する『BiSH』『BiS』『GANG PARADE』『EMPiRE』は、ロックな楽曲が大半を占めているのだ。それもパンクを想起させるような。
どうやら今は、アイドルがロックをやる時代らしい。
強調したいのが、彼女らは『WACK』に所属する以上、形だけのロックには留まっていないということ。様々な場所に映る彼女らのひたむきな姿によって、その説得力が最大限に増しているのだ。
また4グループそれぞれ印象が被ることなく、個性が最大限に発揮されているあたり、楽曲を手掛ける松隈ケンタ氏の能力の高さをうかがえる。
WACK合宿オーディションについて
「WACK合宿オーディション」とはその名の通り、WACKに所属する新メンバーを6泊7日の合宿を通して審査するという公開オーディションである。参加した候補生たちは、過酷なオーディション内容に耐え抜かなければいけない。また既存メンバーも選抜として参加し、候補生たちをまとめる存在として切磋琢磨する。
毎朝必ず行われる早朝マラソン、既存メンバーと候補生がグループに分かれ既存ユニットの楽曲をコピーして順位を競うなど、オーディション中の彼女らは常に競い合うこととなる。また下ネタが飛び交うのは当たり前だし、食事を残すことは許されないというルールが設定されているなか、ランダムに食事にデスソースが混入しているなど、その様子はある意味アイドルの在り方の常識をぶち壊すものとなっている。
合宿最終日に行われるイベント「WACK EXHiBiTiON」ではWACKに所属する各アイドルユニットのライブが行われ、最後に渡辺氏から合格メンバーとその所属先が発表され、同時にお披露目ライブの日程も明かされる。驚くべきは、そのお披露目ライブは合格したその日から約1ヵ月後に設定されている。
つまり7日間の過酷なオーディションに生き残ったメンバー達は、先輩ユニットの堂々たるパフォーマンスを目の当たりにし、その後見事合格と言い渡されたと思えば、短期間で数十曲の振り付けと歌詞を覚え、いきなり大きな舞台に立ち、大勢の観客の前でパフォーマンスを披露するという超過酷な試練が待っているのだ。
並大抵の人間であればプレッシャーに押し潰されてしまうだろう。このWACK所属のアイドルとしてデビューするまでの6泊7日の過程は、ニコニコ生放送にて全て生放送される。一度見守ってしまえば、応援したくなること間違いなし。もちろん来年も開催予定だ。
WACK所属アイドルユニット
現在『WACK』には、『BiSH』『BiS』『GANG PARADE』『EMPiRE』計4組のアイドルユニットが所属している。
せっかくなので、それぞれについて軽く解説していこうと思う。
1.BiSH(ビッシュ)
『BiSH』は今最も勢いがあるグループといっても過言ではないのではないか。今年3月28日にリリースした「PAiNT it BLACK」はオリコン・ウィークリーランキングで1位を獲得。精力的に全国ツアーなどのライブ・イベントをこなしているアイドルユニットだ。
当初の肩書きは「Brand-new idol SHiT(新生クソアイドル)」だった。BiSHというユニット名はこれに由来する。2016年1月のavexからのメジャーデビューに伴い、「楽器を持たないパンクバンド」の肩書きで活動を始める。
現在でもBiSHファンのことはクソを掃除する者として「清掃員」と呼ばれるなど、初期段階で見せていた過激なプロモーションの名残も見られる。
BiSHのメンバー
- アイナ・ジ・エンド(おくりびと 担当)
- セントチヒロ・チッチ(見た目は真面目、中身は悪女 これでも彼氏は2人まで 担当)
- モモコグミカンパニー(あまのじゃく 担当)
- ハシヤスメ・アツコ(メガネ 担当)
- リンリン(無口 担当)
- アユニ・D(僕の妹がこんなに可愛いわけがない 担当)
誕生日は迎えるが年齢は変わらない「サザエさん」方式を採用しているという。
余談だが、WACK所属のアイドルには全員にユニークな仮名と担当が割り振られている。現にBiSHにも「でん○組.inc」みたいな子がいる…よね?
BiSHの魅力
BiSHの魅力はなんといっても肩書きである「楽器を持たないパンクバンド」を体現しているところだろう。楽曲の良さにも驚いたが、何よりライブに全力でぶつかるメンバー達の姿には感動させられる。
メンバーのセントチヒロ・チッチが「私たちは楽器を持たないし、マイクしかない。だから全力で歌って踊ってパンクを作り出している。」と語っていたのが印象的だった。
またBiSHに引き込まれる大きな要因となったのが、アイナ・ジ・エンドのずば抜けた歌唱力だ。彼女は「自分の声が嫌いだった」と語っているが、そのハスキーボイスは今では確実にBiSHの大きな武器となっている。多くの楽曲でメインボーカルを務めており、多くのリスナーを魅了していることは間違いない。
BiSHは複数人アイドルユニットだが、グループにありがちな「目立たないヤツが出てくる」なんてことは一切ない。各メンバーの個性が際立っていて、とてもバランスが取れた6人組だ。
そしてたびたび作詞をメンバーが手掛けていることでも知られている。特にモモコグミカンパニーの文才は評価されており、文芸誌「文學界」5月号にコラムが掲載されたことが話題になった。その方面での活躍にも期待できる。
やはり楽曲は良い意味でアイドルらしくない。彼女たちは決して自分たちを綺麗に見せることはなく、泥臭く振舞っている。さすが「パンクの精神」を継ぐWACK所属アーティストだ。
2.BiS(ビス)
『BiS』は2014年7月に解散したが、2016年11月に復活。メンバーの加入・脱退を経て、現在では『BiS1st』『BiS2nd』の2チーム、各6名、計12名に分かれて活動している。
ユニット名は「Brand-new idol Society(新生アイドル研究会)」の頭文字で、BiSのファンは「研究員」と呼ばれる。
新メンバーが5名加入、別ユニットから1名移籍してきて、さらには2チームに分かれ、唐突に1名脱退するという、ファンの混乱を招くような新体制となったBiS。そんな彼女たちは、既に今年4月15日から1年をかけて47都道府県を回るツアー「I don’t know what will happen TOUR」をスタート。直訳で「何が起こるか分からないツアー」、そんな彼女たちの今後の動向に期待が掛かっている。
BiSのメンバー
BiS1st
- パン・ルナリーフィ
- ゴ・ジーラ
- セントチヒロ・テッテ(仮)
- オレンジコバンパイア(仮)
- ガミヤサキ(仮)
BiS2nd
- ペリ・ウブ
- アヤ・エイトプリンス
- キカ・フロント・フロンタール
- YUiNA EMPiRE
- アユナ・C(仮)
- チョウショージメグミ(仮)
今年3月のオーディションに合格して間もないメンバーは仮称だが、新体制でのシングルリリースが2018年7月4日に決定している。
BiSの魅力
初代BiSを継承したかのような過激なプロモーションが魅力。2012年には異例の全裸PV撮影もあり、そのプロモーションが行き過ぎて騒動となったようだ。
また別のエピソードとして、2012年4月にリリースされた5thシングル「IDOL」のリリース前、新曲PV「アイドル」をYoutube上に公開(削除済み)。メンバー全員がメイド服を着て、まさに王道アイドルのような楽曲を披露する。大きく方向性が変わったことに研究員(ファン)は動揺する。その後メンバーのテラシマユフはブログにてBiSの方向性を批判するかのような記事を公開(即日削除)し、研究員たちの不安をさらに煽った。
その後公式から一切のアナウンスが無いままライブ・イベント出演。CDデビュー1周年記念イベントで渡辺氏がステージ上にて涙ぐみながらBiSの王道アイドル路線への転身に背く発言、そしてディレクターの降板を表明した。研究員の動揺はピークに達する。
そしてシングル発売前日の2012年4月10日午前0時、BiSは新曲のPV「IDOL」をYoutubeに公開。以前に公開した「アイドル」はBiSが計画しただまし企画であったことが明らかになったのだ。メンバーの即日削除されたブログ記事、渡辺氏の涙ながらの訴えなど、その巧妙な手口から多くの研究員がまんまと騙される結果になった。
その後行われたワンマンライブにて、騒動の黒幕である渡辺氏はテラシマユフにバリカンで頭を丸刈りにされ、騒動は収束したという。(笑)
最近でも、旧メンバーであるプー・ルイがダイエット企画「DiET or DiE」に失敗し、その罰として2017年9月16日より活動休止。10月6日に復帰したが、見事炎上するという結果を見せている。
WACKはスクラップアンドスクラップ#WACKオーデ
— 渡辺”ジュンジュン”淳之介 (@JxSxK) 2018年3月18日
そして今年3月のオーディションによって新メンバーが大量加入し、さらには2チームに分かれるという、まさに「スクラップアンドスクラップ」なやり方。もう滅茶苦茶。しかし、もがきながらも成長していく彼女たちの姿を見守っていたくなってしまう。
3.GANG PARADE(ギャングパレード)
『GANG PARADE』は、実はBiSHより前に結成されているという歴史のあるユニット。略称は「ギャンパレ」、キャッチフレーズは「みんなの遊び場」で、ファンは遊び人と呼ばれている。
BiS解散後、元メンバーであるカミヤサキともう1名が「プラニメ」を結成、その後メンバーの加入・脱退により「POP(ピーオーピー)」と改めるなど、2回の改名を経て現在に至る。
今年3月のオーディションでは新メンバーが2名加入し、執筆時点で既にお披露目ライブが行われている。9人組の新体制となった彼女たちだが、今年7月から「GANG PARADE REBUILD TOUR」を敢行するなど、精力的な活動を続けている。
GANG PARADEのメンバー
- カミヤサキ
- ユメノユア
- ヤママチミキ
- キャン・GP・マイカ
- ココ・パーティン・ココ
- ユイ・ガ・ドクソン
- テラシマユウカ
- ハルナ・バッ・チーン
- 月ノウサギ
BiSの公式ライバル「SiS」の存在
実は過去にBiSの公式ライバルである『SiS』というユニットが存在していた。2016年9月に行われたBiS再始動オーディションで、惜しくも落選してしまったメンバー6人のうち4人が集まって結成されたのだ。
しかし、お披露目ライブの翌日に解散。理由は、結成責任者である清水氏がグループ活動に対して重大な背任行為を行ったからとのこと。しかし当然ながらメンバー4人は諦めきれず、渡辺氏がいる事務所に全員で駆け付けたようだ。
渡辺氏は日を改めて4人を焼肉屋に連れて行き、話し合いの結果、4名のうち3名がGANG PARADEに加入する流れとなった。とある番組で渡辺氏は「焼肉でも食べて満足して帰ってもらおうと思った」と語っているが、本当の心の内はどうだったのか。(笑) この3名は現在でも、渡辺氏から「お前まだ受かってないからな」といじられている時がある。
GANG PARADEの魅力
彼女たちはヤンキーファッションをモチーフとした凛々しい衣装が特徴的だが、そんなメンバー達から繰り出される楽曲は、見た目通りでとにかく力強い。筆者が「今のアイドルってこんななの?」と疑問を持つキッカケとなった『BREAKING THE ROAD』然り、ギャンパレ改名後の代表曲である『GANG PARADE』然り。
個人的に、緑のメッシュが入ったヤママチミキの歌い方がドツボだ。本人のTwitterプロフィールには「歌い方が変。」とあるが、彼女に完全にくらったファンも多いはず。
今年3月のオーディションまでは7名だったが、新メンバーが2名加入して9名の大型ユニットになった『GANG PARADE』。しかし全体的に歌唱力のレベルが高いので安心できる。ライブでも圧巻のパフォーマンスを見せてくれるだろう。
4.EMPiRE(エンパイア)
『EMPiRE』は、2017年3月から4月にわたって行われたオーディション合格者2名、その後に実施された追加メンバーオーディションで選出された2名、今年3月に行われた合同オーディションの合格者2名、計6名で活動しているユニットだ。
最近結成されたばかりで情報が少ないのだが、今年に入ってから本格的な活動を開始しており、4月11日には1stアルバム『THE EMPiRE STRiKES START!!』をリリースした。
EMPiREのメンバー
- YU-Ki EMPiRE
- YUKA EMPiRE
- MAYU EMPiRE
- MiDORiKO EMPiRE
- ミチハヤシリオ(仮)
- ヤヤ・エイトプリンス(仮)
EMPiREの魅力
『EMPiRE』はWACKの中で最も新しいユニットだが、その成長の速さは驚くものがある。今年3月の合同オーディションにて行われたライブでは、先輩ユニット3組に劣らないパフォーマンスを披露していた。
しかし、その日YUiNA EMPiREが『BiS2nd』に完全移籍すると発表された。スタートメンバーを1名失ってしまう形となったが、新メンバー2名を携えたお披露目ワンマンライブを5月1日に控えている。まだデビューして日も浅い彼女たちにとって大きな試練となっただろうが、今後の活動にも期待してゆきたい。
アイドルの常識はWACKが壊す
実は、当記事ではWACKの魅力はごく一部しか紹介できていない。と言うのも、情報を追えば追うほど、数々の衝撃的な企画・プロモーションを打ち出してきたことが明らかになっていき、それらの歴史を全てひっくるめて『WACK』という音楽プロダクションは成り立っているからだ。
今後もWACKはこれまでに無いアイドルプロデュースの形を見せ、現在所属している(または今後所属する)アーティストには過酷な試練を与え続けるだろう。
しかしそれは決してただの炎上商法ではない。彼女らが「スクラップアンドスクラップ」の厳しい環境のなか試練を乗り越えていく過程で、いい意味での人間臭さを垣間見せる。テレビの画面越しに見ているよりも、はるかに深い部分まで知ることができるという、立派なプロモーションなのだ。
今後は『WACK』がアイドルの常識を覆す。いや、壊してくれるに違いない。
少しでも興味を持った方は、これから間違いなくアイドル業界を引っ掻き回してくれるであろうWACKを追いかけてみてはいかがだろうか。
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